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峠
石船坂
15・
386m
582 金山(馬頭)〜大部谷〜高山〜丹波の森公苑山道
山南町境界歩きの最終章。
暑い中の境界歩きは、超危ない所も在ったけど好展望所も点々出てきて飽きのこない面白コース。
際立つは、奥野々峠を越えてからの岩場ザレ場の連続と、数え切れない山座同定。
(1)自転車デポ地から奥 (2)鐘が坂公園P:東から(8:10)貯水タンク・公園からかなり手前
下山地点の把握が難しく地図と地形を照合しながら自転車デポ地を決めた。1・石戸地区自でデポ(7:37)境界通過山域を見上げると如何にもヤブの様だった。奥野々トンネルに向かって自転車で上っている柏原高校生だろ生徒が数名いた「自分も下山後この坂を上るんや」と思った。R176に乗って登山口へ向かう。新鐘が坂トンネルの入り口直前に車を止めて登山口を確かめる。
車を止める所は無く、引き返し一段下に在る公園と繋がる川沿いの道に入った。鐘ヶ坂公園手前の木陰の広場に止める。2・鐘ヶ坂公園P(7:54〜8:08)登山口へ向かっていると余りにも暑いので温度計を見ると30℃を指していた。登山口(8:13)金山への破線(南谷筋)を上って行く。ヒノキ植林帯に始めは踏み跡が在ったが間もなく消えた(気温は20℃に下がった)。
横たわる間伐材を乗り越え、かわしながらの上りは東の谷へ誘い込まれそうになるも修正しながら上る。「最後までこんな道か・・・」と思い上っていると明るい道に合流した。『鬼の架橋 登山道』の看板が立っていた。(8:28)「この道は何処から来ているのか・・・」と思っていたが後で「旧トンネルの入り口からの金山へ上るのに一度歩いた道」と分かった(トンネルは古・旧・新三本在る)。
(8:28)旧トンネルからの道が出る 金山・鬼の架橋への道(8:33)
相変わらず予習をせずに来た事で2度目の道も新鮮?だった。植林帯が続き湿地帯ではヒキガエルが鳴いていた。左に金山からの岩稜が見え「ここが境界や」今日は馬頭へは界を歩かず08.4.12(T・カブト)に歩いた尾根へ取り付くことにした。3・(8:48〜8:55)休みながら方向確認する。湿地谷に横たわる間伐材を乗り越えながら上っていたが困難になり、左山肌に逃れて記憶に有る尾根に着いた。4・尾根(9:06)
(3)案内板(8:48) (3)から(4)への谷筋(8:59)
「この尾根を進めば馬頭や」緩コルに着くと左から出来立ての林道が上がって来ていた。(9:09)尾根を右に見ながら林道を歩いた。林道はやがて、ほぼ尾根に付いて延び、右深い谷向こうに境界尾根を見ながら進むと馬頭近くで終点だった。鹿が3頭跳ねて逃げて行く。植林帯の中上りで頂きに着いた。5・金山・馬頭(9:21)
(4)先で現れた林道:南より(9:09)
※馬頭の新設三角点は『金山』459m新設三角点は『大部谷』と羽根田氏に教示頂いた。
あと二箇所の新設が在るらしい写真の山名には馬頭と記する(従来の金山(540m)との違いを出すため)
新設の4等三角点(金属)があった。伐採で明るくなっていた。展望・保護石正規のものは無し。方向確認して植界を下る。傾斜が緩くなった所でコース確認すると南寄り尾根を下っていた(植界に惑わされていた。)。引き返し(9:29)頂きまで戻らず途中から境界尾根に乗って西進した。確かな作業道が出る。下り切った所には行政の標識が建っていた。『柏原町 山南町』6・旧県道(9:50)
(5)金山・馬頭:南から(9:21) (6)全く予想外の尾根標識(9:50)
県道を付ける計画が有った様だ(鴨内峠や五台〜五大間に建つ標識と同じ)。両方向に確かな山道が残っていた。山南側に地蔵さんが一体建っていた。小鋭鋒越えミニピーク。7・(10:00)「何か在る」直感は当たった。先のコルは採鉱(鉱物名不明も黒っぽい岩)跡だった錆びたドラム缶や一斗缶があった。搬出は山南町の上滝と思う。
(8)採鉱コル:北より(10:01) 同所に放置ドラム缶:北より(10:02)
ここからの上りが超危険だった。岩盤はボロボロ崩れ急斜面の地肌はザレ又は真砂土で崩れる。上り中程から北を振り返ると譲葉山から東尾根と馬頭山域が見えた。東は白髪岳方面が霞んで見えた。柏原側は下草皆無、崩れた石は長い間音をたてながら落ちていった「滑落すればこの石の行方と同じや」と思い、掴む木に命を預けてより慎重に何とか上り切った
(7)崖登り途中から北の眺め(10:10)左端譲葉山右端馬頭 同所から東方面・最奥松尾・白髪山
若し、ここを歩く方が有るならコルからの上りは確かめていないが界の南側を勧めます。しかしこれとて簡単で無いと思います。ホッとしながら進んでいると右尾根に切り開きがあり、間もなく反射板(関西電力)が建っていた。9・464m・反射板(10:16)視界は塞がっていたがしばらくおやつタイム。休発(10:25)左ヒノキ林右觀木帯尾根を行く。
左樹間から谷間の集落と田植え前の田圃が見え、上方に白髪岳方面が見える。ヒヨドリがしきりに鳴き涼しい風が左から吹き抜ける。コルに二抱え位の太いヤマザクラが生える。短急登で岩盤尾根になり右は崖になる。10・(10:37)ここからだったかノリ網(マッタケ?)が張られている。視界殆ど塞がりっぱなし。赤松林が在ったりする。前方が明るくなり「また三角点か・・・図根か」
(10)右が崖になる(10;37) (11)大部谷:東から(11:02)
左右ヒノキ林になる。11・459m(10:55)新設の金属三角点が在った。展望樹間からちらほら・保護石4個。右ヒノキ左觀木帯になる。下草皆無距離が稼げる。右樹間から柏原集落や山並みが見える。12・(11:15)『松茸山に付き何人も立ち入り禁止発見時は110番通報 期間9月15日〜11月15日』の紙がヒノキに貼ってあった。13・(11:19)南が少し開けていたので昼にする。
足元谷筋から篠場・青田地区が見えその上の稜線に猿藪の鋭鋒が覗いていた。爽風も吹いて心地よい時間を過した。目測で計画の約半分辺りだった。発(11:45)間もなく右に向山(ひかげつつじで有名)が見える。二つ目コブ辺り採鉱跡と思う(小規模の石垣あり)。大きなコルは峠だった。14・古峠(11:57『上久下 小倉 丹波市発足記念 ふれあい交流会 H17年3月17日』の手作り案内板が建っていた。
(13)昼:南の眺め(1125)中央猿藪 高山 (14)古峠:南から(1157)
道幅は1m位で両方共ジグザグと下っていた。次への上りでは柏原側が開けてくる。遠くは五台山までが見えた。15・386m(12:10)ここは柏原側崖の岩頭。「是でなくっちゃ」と思いながら岩稜を行く「えっもう終わりか」下ったコルは二連の峠だった。16・古峠2本(12:21)左湿地帯の様なヒノキ林右は低木でヤブっぽかった。小コブを越えここに来て疲れを感じながら灌木帯を上る。17・(12:40)
(15)386mへの途中(12:08)高山 左同(12:11)中央奥五台山 右謙葉山
横ばいを行くと北が全開になる。18・(12:51)好展望が続き歩行速度が落ちる。「あれが馬頭で反射板が見える、よう歩いたもんや」19・(13:03)ここから北支尾根に踏み跡がある。三尾・夏栗・黒頭峰が見える。左右雑木帯を上って行くと地形が段状になる「城跡か・・・」20・高山(13:15)城跡(建物跡)で有る事の確率はかなり高いと思う。
(17)尾根からの眺め(12:45)左尖り馬頭 (13:00)の眺め中央謙葉山と下小倉地区
(20)高山への途中から(13:10)奥左妙見 (20)高山:北から(13:25)
展望は西から南が有った様に思う(最終下山尾根も見えていた?。)トンネルの上を外さず通過できるか不安を抱えながら座り込んでおやつを食べる。休発(13:28)「北向きに下れば良し」も雑木林の急下りで視界無く間もなく木に登って確認した。やや西寄りに下っていて修正すると赤いプラ杭が立つ尾根に乗れてホッ。巡視路の案内板が出た。21・鉄塔(13:45)
巡視路は界から離れて行くので界を下っていたが、「このまま下ると旧峠道の高い法面の上に出るのでは・・・」で、また巡視路に復帰し、良い所に下り着く事を願い下った。22・旧峠(13:54)猿勘は当たるもので界は予想通り高い法面を横断していた。気温も一気に上昇し蒸し暑くここでリタイヤして自転車デポ地に帰ろうかと思案した。
高山からの下り木に登って(13:33) (22)奥野々峠:西から(13:50)
しかし、思い留まり何処かに上り道が在る筈と西へ下っているとピンカーブの所に有った(古い地形図には旧道が記されてある)。登り始め(13:58)厳しい岩場の連続へ向かってきつい巡視路上りが始まる。中程でとうとう腰を下ろし休む。
界尾根に乗って振り返ると高山(20)や前方樹間からこの後歩くであろう厳しい岩場が見えた。23・312m(14:20)360度展望あり。巡視路は西尾根に下っていた。踏み跡と言えるか開きのあるザレ北尾根を下る(要注意)。24・(14:28)鞍部辺りはJRの用地なのかJRのマークの入ったコンクリート製の杭が点々と立つ。左右展望良し。
(23)から振り返る高山(14:22) (24)(14:30)
休憩前の眺め:東方面(14:33)左尖り馬頭 この後歩く尾根を眺める(14:35)尖り山26播
上りにかかってたまらず休む。(14:40〜14:50)岩盤だと思っていたが意外や真砂土で樹木も多く生えている。25・(14:55)ここを眺めた時、東への尾根にスラブが在ったので辿りかけると北麓に在る「丹波の森公苑』に向かいマーキングがあった。引き返し終盤のコースへ入る。進んでいると『山道(東頂上)0.5km山道(西頂上)0.2km』の行政の道標が立っていた(15:00)(東=辿って来た方)。(15:00)
短急登。26・(15:11)『丹波悠遊の森 丹波の森公苑 丹波の森公苑東尾根コース』の道標が立っていた。北尾根に踏み跡在り。下りはトラロープ設置。次のコブからの下りにもトラロープあり。尾根左にリスを見る。凄い岩稜尾根から間もなくザレ尾根になる。眺めた山肌は岩盤と思っていたが強い雨が降ると目に見えて崩れて行くであろう急斜面の土質だった。27・336m分岐(15:25)
(27)辺りから北の眺め(15:26)謙葉山・夏栗・黒頭峰など (27)手前ザレ尾根(15:30)
北へ進めば中程で石戸地区と悠遊の森とつなぐ峠を横断し高見城〜石戸山コースに合流するする筈(石戸山から北東谷筋破線を下り石戸地区に下り其の峠を越えた事がある)360度展望しながら低松帯の南西尾根を進む。辿って来た界尾根も良く見える。28・鉄塔(15:36)道は線方向と進行方向に分岐していた。西へ下るポイントを探しながら整備された路を進む。29・(15:45)
(28)鉄塔下から(15:
左奥妙見山・中央尾根石戸山からの境界尾根
路から外れて踏み跡(獣道)を下る。始めはシダが出るが間もなく雑木林になり杉林になると間もなく平地となり、谷川を渡って見覚えのある会社の敷地を通らせてもらい自転車デポ地近くの舗装路に出た。1・石戸地区自でデポ(16:00)これで06・9・9石戸山から柏原・山南町境界を歩き石戸地区に下っているのでこれで繋がった事になる。これはこれで良かったが・・・。
難題が一つ待っていた。(25)地点で、ふと気になって自転車の鍵を確認すると何時も入れている所のファスナーが空いていて鍵(径5mmくらいのワイヤー鍵)が無かった。運が良ければ鍵に付けたまま。そうでなければ車の中。鍵は自転車に付いていなかった。その場合の対策に考えていたように石の上にワイヤーを乗せて鉈の背で叩いてワイヤーを切断した。
鉈のお陰で案外早く切断出来た。自デポ発(16:08)トンネルへの上りは足が攣りそうになって半分くらい歩いた。トンネルから以後は楽に車に戻れた。奥野々トンネル『1996年5月開通 兵庫県 延長505.0m 項4.5m』(16:18)〜2・鐘ヶ坂公園P(16:47〜16:57)
※(29)からの下りは境界でなかった。もう一本北の尾根が境界だった。コンクリート杭が立っていた所が境界の曲がり口だったかもと思うがヤブのためやり過ごした。
※後日ふと思いつき慶佐治氏著書『兵庫丹波の山(上)』を読む。『食事を終えて下る高山は平坦な段を刻み、〈氷上郡志〉では・・・妙見の尾には建造物の跡を在す・・・、の一節が頭をよぎる。やはり今の高山が〈氷上郡志〉の妙見の尾ではないだろうか、そしてその建造物とは?謎を秘める山である。また高山は天狗山とも言う・(16)が石船坂(丹波志では牛馬不通とあり・・・)と知る
※高山には単純に『妙見堂が建っていたのでは・・・』又は奥野々峠を守る城だったか・・・。
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奥の坊
5・馬頭・502m
金山10
11・大部谷459m(昼)
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